毎日新聞 2002年2月10日号

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毎日新聞 2002年2月10日号記事
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患者の負担軽減を
医師の処方せんなしで薬を直接販売する「薬局アットマーク」を昨年10月、
日本で初めて新潟市内に開業させた。
新発田市の調剤薬局に5年間勤務した。
「処方せんを書いてもらうために病院で半日もかかった」
「医者からもらった痛み止めの貼り薬が足りなくなるので、なんとか売ってほしい」。
患者の訴えを直接、耳にした。
医師から渡された処方せんを受取り、薬局で購入する「医療用医薬品」は、
一般の薬局で市販されていない。
しかし、その中でも痛み止めの貼り薬や解熱剤などは、
医師の指示を受ける必要がなく、薬剤師の判断で販売できる例外規定があった。
“法律のすき間”を調べるうち、市販薬と比較し効果が高いうえ、
約25〜50%安い値段で販売できることが分かった。
「これで困っているお客さんに応えられる」

店内には医師が出すのと同じ風邪薬やハンドクリームなど在庫が約200種類ある。
効果が高いだけに、副作用への注意が必要。
会員制を採り、入会時に免責事項を了承してもらうことにしたが
すでに会員は100人を超えた。(H19年4月現在、会員数は約2500人以上)

薬の服用方法や副作用については、販売するときに指導を行う。
健康に関する相談と丁寧なアドバイスを心がけ、
時には説明が1時間以上に及ぶこともある。
医療費抑制が叫ばれている。
一方で、医師が再診をして処方せんを出すだけで2070円かかる。
保険診療で3割負担の患者ならば、
620円を処方せんをもらうだけで払う計算になる。

数万種類の薬から医師の処方せんが不必要なものを調べ上げることは、
これまで誰もやらなかった。
「薬剤師が周りと同じことをやっていれば利益が出ていた時代は
終わろうとしている」
厚労省や県医薬国保課は「違法ではない」としながらも、現行の法律では規定していなかった薬局の開業に戸惑う。
「医療の世界にも構造改革が必要だ」と指摘する。
「これまでの医療の枠組みの中で、困っている人の受け皿作りができたら」。
将来的にはフランチャイズ展開したいと意気込んでいる。

【牧野哲士】


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